夜空はいつでも最高密度の青色だ

なんだろう、この感覚。

決して難しい言葉が並べられているわけではないし、遠回しなイメージが重ねられているわけでもない。

すごく、わかりやすいのに、わかったような、わかってないような、気がする。

自分が今まで思ってはいたけれど言葉にできなかったことの一つ一つが、こんなに簡単な語彙で表されてしまうことへの衝撃と、自分への落胆と、それから安堵感。

これ、口に出してよかったんだ、私だけじゃないんだ、って、ほっとした。

 

人間の、醜い部分も嫌な感情も、全部かわいいと包み込むこの姿勢を、「愛」以外の言葉で表せるようになりたい。

批判するんじゃなくて、寛大さを見せ付けるんでもない。

言葉を武器にするってよく言うけど、タヒさんの言葉はもっとしなやかで、強い。

強いけど、ふわふわしていて、掴んだ後にも変わってしまう。それはきっと私が変わるからだろうなって思います、月を見ながら。